骨粗鬆症ってどんな病気?
骨粗鬆症は、骨密度が低下する、つまり、骨に小さな穴がたくさんできて強度が保てなくなる症状です。
骨の強度がなくなると、激しい運動や怪我でなくても、普通の生活をしている中で骨折することもあり、高齢者の方々は気にかけて頂いた方が良い病気であると言えるでしょう。
骨粗鬆症の初期症状は?
骨粗鬆症は、骨密度が低下するという症状であるため、明確に自覚症状は「これ」という風に定義づけることはできません。膝や腰、背中の痛みを訴えてこられ、検査をして明らかになるというのが一般的です。
その他、傾向として言えるのは、痩せていらっしゃり、体重が軽めの方、50歳代以上の方、主に60歳代以上の方に症状が多く見られます。また、早期に女性器を摘出された方や閉経後の女性に症状がよく見られます。
診断と治療
問診時には、主な自覚症状、年齢、性別や既往歴から骨粗鬆症の可能性を検討します。骨粗鬆症が疑われる場合、当院にて骨粗鬆症の検査を受けて頂きます。検査は簡単で、痛みはありません。
検査の結果、骨粗鬆症と診断された場合、まずは投薬治療を開始し、経過を見ながら必要に応じて、骨の形成を促進する効果がある副甲状腺ホルモンの注射を打ちます。
日常生活も大切です
骨粗鬆症それ自体は、自覚症状が少ないのですが、骨粗鬆症が進行すると、骨折の危険が高まることになります。そのため、普段から歩く、階段を上り下りする、背筋を伸ばすなど、日常生活の中で身体を適度に動かし、カルシウムを含む食材を多めに摂取するなど、日常生活にも気を配られると良いでしょう。
お気軽に受診なさってください
当院では、骨粗鬆症を診断できる骨密度計を備えております。自覚症状が乏しい病気だからこそ、先にご説明したような背中や腰、膝の痛みを感じたり、掃除や洗濯など日常の動作がつらいとお感じになるようなことがあれば、お気軽に当院へご相談ください。全ての病気に言えることですが、健康を維持するためには早期発見が大切です。些細な違和感であっても、遠慮なく受診なさってください。